あらすじ(あくまでも現時点でのもの)
老人と若い男は父子である父はかつて(現在も?)画家であり息子もまた舞台藝術に関わる仕事をしている近年父は痴呆が進み息子はその介護のため自分の仕事を少し控え同居生活をしている父は若い頃熱烈に憧れた芸術家アルベルト・ジャコメッティと自分を混同し始めている日本人学者矢内原伊作とともに毎日アトリエに篭もり強烈なデッサンを描き続けたジャコメッティの生活をなぞろうとしている矢内原だと誤認される息子は仕方なく父親の妄想に付き合い一日中デッサンのモデルとして椅子に座り続ける妄想の中にいる父は仏語を話す若いころの猛勉強の賜物である父の仏語は老いてもそれなりに流暢なため語学の苦手な息子は父が何を言っているのかまったくわからない父の言うことを理解しようと辞書を調べたりTVの教育番組で仏語を勉強する息子はいったい自分は何をやっているんだろうと途方に暮れるあるとき息子は矢内原伊作の残した記録を見つけ父が話していることが全てこの本からの引用だと知る父の妄想に付き合うためこれらの記録に残された矢内原伊作の発言をセリフとして暗記し始める息子こうして父と息子の奇妙な演劇的生活が始まった……しかし時々父は自分自身に戻る日本語を話し息子を息子として認識し父親として会話する息子にとっても一息つける休憩時間のようなひとときしかし普段の父は愚痴っぽく悲観的厭世的で一緒に居るとこちらまで落ち込んでくるもしかしたらボケてジャコメッティになりきっている父との時間のほうがよっぽど充実しているのかもしれないそして息子は今日もまた矢内原役として椅子に座る
横浜公演
■日時
10月11日(土)13:00/18:00
10月12日(日)13:00★/18:00
10月13日(月・祝)13:00
★託児サービス 公演一週間前までに要予約、有料
[問合せ]イベント託児マザーズ
Tel:0120−788−222
■会場
KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
主催:悪魔のしるし×KAAT神奈川芸術劇場
京都公演
■日時
10月16日(木)20:00
10月17日(金)20:00
10月18日(土)14:00★☆
10月19日(日)19:00
★ポストパフォーマンストーク:10月18日(土)14:00の回終演後
ゲスト:福永信(小説家) 出演:危口統之
☆託児サービス ¥1,500・要事前予約。申込は10月12日(日)まで
[予約・問合せ]KYOTO EXPERIMENT事務局075−213−5839(平日:11〜19時)
■会場
京都芸術センター 講堂
京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546−2
Tel:075−213−1000
スイスツアー
■日時
11月4日(火)
■会場
Theater Chur(クール)
■日時
11月6日(木)
■会場
Teatro Soziale Bellinzona
(ベリンツォーナ)
■日時
11月11日(火)
■会場
Das Neue Theater am Bahnhof
(バーゼル)
- 映像 Video
- 荒木 悠 Yu ARAKI
- 音楽 Music
- 阿部海太郎 Umitaro ABE
- 照明 Lighting Design
- 大島 真(KAAT神奈川芸術劇場)
Makoto OOSHIMA [KAAT Kanagawa Arts Theatre] - 字幕操作 Subtitle Operate
- 木口啓子 Keiko KIGUCHI
- 舞台監督 Stage Management
- 佐藤 恵 Megumi SATO
- グラフィックデザイン Graphic Design
- 宮村ヤスヲ Yasuwo MIYAMURA
- 制作 Production Management
- 悪魔のしるし Akumanoshirushi
岡村滝尾(オカムラ&カンパニー)
Takio OKAMURA [Okamura & Company]
澤藤 歩(KAAT神奈川芸術劇場)
Ayumu SAWAFUJI [KAAT Kanagawa Arts Theatre] - 共同製作 Co-production
- KAAT神奈川芸術劇場 KAAT Kanagawa Arts Theatre
KYOTO EXPERIMENT - 企画 Produced by
- 悪魔のしるし/KAAT神奈川芸術劇場 Akumanoshirushi & KAAT Kanagawa Arts Theatre
- 製作 Presented by
- 悪魔のしるし Akumanoshirushi
阿部海太郎
1978年生まれ。幼い頃よりピアノ、ヴァイオリン、太鼓などの楽器に親しむ。東京藝術大学と同大学院、パリ第八大学第三課程にて音楽学を専攻。現在は、舞台、映画、ドラマなどの音楽制作を手掛ける。蜷川幸雄演出作品多数(『シンベリン』『海辺のカフカ』など)、中屋敷法仁演出『赤鬼』など。インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック演出のミュージカル『100万回いきたねこ』では作曲(ロケット・マツと共作)及び音楽監督を務め、今年7月にはイスラエル・テルアビブで上演された同演出家カンパニーの作品『WALLFLOWER』の作曲及び演奏をアコーディオンデュオ・momo椿*と担当した。他ジャンルのクリエイターの作品に音楽で携わることも多い。
www.umitaroabe.com
荒木 悠
1985年山形県生まれの現代美術家。2007年米国ワシントン大学芸術学部彫刻科卒業。2010年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程修了。主に映像を媒体とし、自身の体内を記録した初期作品から、近年のアジアや欧州はじめ様々な国や地域に潜り込み展開する文化諜報的制作活動は、一貫して“未知なる領域”を探ることから派生している。悪魔のしるしとは2011年の『ポ食』以降5作目の参加となり、これまで同時通訳役、隣人役など舞台出演も経験。本作では劇中の映像制作とオペレーションを担当。作家活動の傍ら、たまに通訳やナレーションもこなす。英検一級。
www.yuaraki.com
横浜公演
日時指定・全席自由席・整理番号付
一般 前売:3,000円/当日:3,500円
シルバー:2,500円 U24(24歳以下):1,500円
高校生以下:1,000円
※シルバー、U24、高校生以下はチケットかながわのみの取扱
※車イスでご来場の方は、事前にチケットかながわにお問合せください。
※未就学児はご入場いただけません。
- ■チケットかながわ
- http://www.kaat.jp
tel:0570-015-415(10時〜18時)
窓口: KAAT[10時〜18時]/音楽堂[13時〜17時・月休み] - ■チケットぴあ
- http://pia.jp
電話予約:0570-02-9999(Pコード:438-877) - ■e+(イープラス)
- http://eplus.jp/kaat
京都公演
(日時指定・自由席)
一般:2,500円
ユース・学生 :2,000円 シニア:2,000円
高校生以下:1,000円(前売り/当日)
ペア:4,000円(前売のみ)
※ユースは25歳以下、シニアは65歳以上
※当日券は前売券+500円(高校生以下は同額) ※未就学児はご入場いただけません
- ■KYOTO EXPERIMENTチケットセンター
- (11:00-20:00、9/21までは日曜定休)
窓口:京都市京区室町通蛸薬師下る山伏山町 546-2 京都芸術センター 2F
WEB:http://www.kyoto-ex.jp
[セブン-イレブン引取、要事前登録{(無料)}
tel:075-213-0820[セブン-イレブン引取] - ■京都芸術センター
- [10:00-20:00]窓口販売のみ
- ■チケットぴあ
- http://t.pia.jp
tel:0570-02-9999[Pコード:438-257]
スイス公演
★チケットのお申し込みや詳細はCULTURESCAPEのウェブサイトをご覧ください。
www.culturescapes.ch/
木口敬三 Keizo KIGUCHI
1941年岡山県倉敷市生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。フランス政府私費留学試験合格後、パリ留学(1968~1970)。1971~1972再渡仏。帰国後は故郷倉敷を拠点に、油彩画、銅版画を中心とした制作活動を行っている。
木口統之 Noriyuki KIGUCHI
1975年岡山県倉敷市生まれ。横浜国立大学工学部建設学科卒業。大学入学後演劇サークルに所属し舞台芸術に初めて触れるも卒業後ほどなくして活動停止、建設作業員として働き始める。周囲の助けもあって2005年あたりから断続的に活動再開。2008年、演劇などを企画上演する集まり「悪魔のしるし」を組織し現在に至る。
大谷ひかる Hikaru OTANI
1991年東京生まれ。洗足学園音楽大学ミュージカルコースにて四年間、学内公演活動に励む。卒業後、三条会東京公演「三条会のゼチュアンのぜんにん」出演。現在、映画美学校アクターズコース4期生。
-
母からの手紙 その2
-
母からの手紙 その1
-
試演会舞台写真:敬三さんがピアノ演奏を披露してくださいました♪10月公演では阿部海太郎氏の音楽も加わります。
-
試演会舞台写真:息子=矢内原伊作を描く父=ジャコメッティ
危口氏挨拶文より
私はこの新作に取り組むにあたり、ひとつの方針を立てました。それは、「この新作のためだけに新しく作るものを極力少なくする」というものです。なるべく多くの材料を過去から引っ張り出し提示することで、人生や演劇にまつわるのっぴきならない何かを表すことができるのではないかと考えたのでした。そういうわけで、昨年末よりいったん拠点を故郷倉敷に移し、父と時間を共にしてきましたが、大方の予想通り、いわゆる演劇の稽古と呼べるものはほとんどやっておらず、主に時間を費やしたのは、表現と写生の緊張関係、古今東西の作品や藝術家のこと、作家として活動することとひとりの人間として生きること、などについての対話です。今日(試演会)はその中からいくつかのトピックを抽出し、舞台に載せてみることになると思います。この先は、集めた要素をいかにして配置し、作品と呼ぶに足るものに仕上げていけるかということになりますが、さてどうなることやら。なかなかに前途多難ですが、辛抱強く秋の本公演まで考え続けていくつもりです。
悪魔のしるしプロフィール
危口の思いついた何かをメンバーたちが方法論も知らず手さぐりで実現していった結果、 演劇・ パフォーマンス・建築・美術など多様な要素をもつ異色の集まりとして注目される。 作風は基本的に、演劇的な要素の強い舞台作品と、祝祭的なパフォーマンス作品という二つの系 統。構成員のほとんどが演劇を専門とせず、その表現は演劇のかたちをとりながらも、常にそれ 以外の方法や、価値観を組み入れながら製作をしている。参加者が出演者となったり、または、 ある人物にとっての日常業務が舞台上に載せられることによって、それを「演劇」と呼ぶなど、 役者と観客の関係を融和させる活動が特徴的である。
悪魔のしるし 主な作品
- 2005年1月 演劇公演『悪魔のしるし』(リトルモア・ギャラリー)で行った同名の公演をきっかけに、断続的に活動開始
- 2010年8月 瀬戸内海国際芸術祭パフォーミングアート部門参加作品「搬入プロジェクト#3 (唐櫃公堂計画)」(香川県豊島)
- 2010年11月 F/T10公募プログラム参加作品『悪魔のしるしのグレートハンティング』(池袋BASE THEATER)
- 2012年1月 TWS TOKYO EXPERIMENTAL FESTIVAL ―SOUND,ART&PERFORMANCE vol.6参加作品『桜悪魔の園しるし』(渋谷TWS)
- 2012年9月 KAFE9参加作品「倒木図鑑」(KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ)
- 2013年9月 『悪魔としるし』(相鉄本多劇場)
- 2013年12月 『注文の夥しい料理店についての簡潔な報告』(似て非ワークス)
- 2011年~2014年「搬入プロジェクト」韓国、スイス、鳥取、スロヴェニア、クロアチア、六本木アートナイト、ハンガリー公演など
www.akumanoshirushi.com